聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−

イエス・キリスト・わたしたちの考えと行動の中心であるお方

聖パウロ会 ジョヴァンニ・ロアッタ神父

アルバ・聖パウロ聖堂・師イエズス

 聖パウロに徹底して従ったヤコボ・アルベリオーネ神父の考え方は、全面的にキリスト中心でした。多種多様な生活表現のどれを取っても、その力の中心は、使徒パウロがいうつぎのことばにありました。すなわち、「生きているのはもはやわたしではなく、キリストこそわたしのなかに生きておられます」(ガラテヤ 2.20) 。

 福音を読み、まったき人間をつくる師キリストに魅せられて、この「師」を自分の霊的生活の土台とし、また使徒としての使命の源としたのでした。

 「あなた方はわたしを『先生』と呼びます。それは正しい。そのとおりだからです」(ヨハネ 13.13)。「行きなさい。すべての国の人びとを弟子にしなさい」(マタイ 28.19) 。20世紀の人類への指針として出されたレオ13世の回勅(1900年11月1日発布、『タメトゥシ・フトゥーラ』)に霊感を受け、ヨハネがいう三つの柱、すなわち「わたしは道であり、真理であり、いのちである」(14.6)ということをもって、キリストの秘義と充満とを捕らえることを学んだのでした。彼は、自分の修道家庭の考え・祈り・活動のすべての中心に、福音のこのダイナミックな三つの柱で表されているキリストを据えました。「わたしたちが生まれたのは、道であり、真理であり、いのちである師イエスを、人びとに伝えるためです」。

創立者のことば

公会議(第2バチカン公会議)は、この時代の歴史上、宗教上偉大なできごとです。キリストに従う人びとが多くの点について反省しながら、自己について行った糾明です。大きくまとめてつぎの三つの点についてだったといえるでしょう。

@きょう、キリスト者の生き方は、どの程度、福音にそったものですか。いま、世のなかで、どの程度この生き方がなされていますか。まだ、どれほどそこに及ばないでしょうか。「天の父が完全であるように、あなた方も完全なものとなりなさい」(マタイ 5.48)、「わたしに倣いなさい」(マタイ 11.29) 、「わたしは道です」(ヨハネ 14.6)といわれる師イエス・キリストのうちに聖なる清めと高めを受けるための方法は何でしょうか。

Aどれほどこの世界に、イエス・キリストの教えが広まっていますか、受け入れられていますか、全面的に純粋に理解され保たれていますか。教会に向かって「すべての国の人びとを弟子にしなさい」(マタイ 28.19)、「永遠のいのちとは、唯一のまことの神であるあなたと、あなたが遣わしたイエス・キリストを知ることです」(ヨハネ 17.3)、「わたしは真理です」(ヨハネ14.6)といわれる師イエス・キリストの命令に従って、すべての知性がこの師に従うようになるための方法は何なのでしょうか。

Bキリストのうちに、教会のうちに、「霊とまこととにおいて」(ヨハネ 4.23) どれだけ、また、どのように祈っていますか。いのち、恵み、神のまことの子とその相続人、イエス・キリストの共同相続人、こういう成果がどれだけ、また、どのように出ているでしょうか。「天にましますわれらの父よ、願わくはみ名のとうとまれんことを、み国の来たらんことを、み旨の行われんことを」ということが、どうしたら、常にいっそう実現していくでしょうか。困難、改善、具体的な実現。「たえず祈り、けっして倦み疲れてはいけません」(コロサイ 4.2、ローマ12.12参照)。「あなた方がわたしの名によって願うことは、何でもかなえてあげよう」(ヨハネ 14.13) 。「わたしはいのちです」(ヨハネ 14.6)。

『創立者のことば集』