聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−

聖パウロの回心

アルベリオーネ神父(1925年)

聖パウロの回心

 聖パウロの聖性は、彼の回心の日に始まりました。
 回心とは何でしょうか? 回心とは変更すること、道を変え、他の生き方を選びとることです。それは人の思考、願望、わざの変化と深いかかわりを持っています。つまり、回心した人は、かつて軽蔑していたものを評価し、かつて評価していたものを軽蔑することです。

 回心とは、単に宗教を変えること、あるいは悪習や罪を捨て去ることだけではありません。ある種の欠点からの離脱ということもあり得ます。不従順な人が従順な人になり、怠惰な人が勤勉な人になり、無関心な人が熱意ある人になり、高慢な人が謙遜な人になります。これもまた回心です。

 聖パウロの回心は、たぐいまれな回心、全面的な回心、生涯にわたって守り抜く回心でした。だから教会は、全世界でその回心を荘厳に祝うように、祭日と定めました。

 聖パウロの回心は、聖ペトロや聖アウグスチノの回心以上に特別なものでした。なぜなら、ダマスコへの途上でイエスが彼に降り立つという、奇跡によるものであったからです。

 パウロはかつて教会に対して、真の、また凶暴な迫害者となっていたほど自分の宗教の真実性を確信していました。彼の回心は、アナニアや使徒たちでさえも信じることができないほど突然なものでした。それまでは、聖ステファノを殺害するようファリサイ派の人たちを鼓舞し、キリスト教徒たちを牢につなぐために探し回っていた彼が、即座に熱意と自信をもってイエス・キリストを宣教し始めるほど全面的なものでした。

 彼の回心は、彼が孤独であったときも、宣教の旅にあったときも、あるいは牢につながれていたときも、けっして変わることのない継続的なものでした。

 聖パウロは、ヘブライ人たちに回心を呼び掛けて、次のように言っています。

神のあわれみに信頼しなさい。真実の心を持ちなさい。より良いことをするための強い意志を持ちなさい。もしだれかが大きな罪を犯しても、ゆるしの秘跡をよく受ければ、根本的に自分を変えることになります。
                      (へブライ人への手紙 4.16 参照)

 私たちも、聴罪司祭の助けを借りて主な欠点を選び出し、それに対して休むことなく闘い続けることを宣言しましょう。毎日、聖人たちに倣ってこう祈りましょう。

 「主よ、私たちを回心へと向かわせてください。」
 そして、絶え間ない注意をもって行動し続けること。徳を得るためには何年もかかるかもしれません。しかし、成功するでしょう。