聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−

南三陸支援「米川ベース」から

聖パウロ女子修道会 シスター佐藤妙子

 東日本大震災復興支援のために、日本女子修道会総長管区長会から超修道会でシスターたちを派遣している「シスターズ・リレーボランティア」に参加させていただきました。その役割は、被災地に開設されているベースを拠点にしているボランティアの方々が心身共に健康で奉仕ができるようにサポートする後方支援、つまりお母さん役です。

 11月12日から19日まで、本会から派遣されたシスター野浜と共に過ごした一週間を振り返りながら、被災地での活動を少しでもご紹介できれば、と思います。

Sr.野浜 鮭をさばく 早く食べたいよう〜
Sr.野浜 鮭をさばく 早く食べたいよう〜

 わたしたちが派遣された先は、仙台サポートセンターが4月中旬に開設した宮城県北部の「米川ベース」。米川の集会所を借りたこのベースは、壊滅的になった南三陸町の瓦礫の撤去や仕分け作業、そして漁業支援として定置網の修理などをしています。南三陸町は9月ごろまでは重機しか入れなかったので、他の被災地より半年遅れてやっと一般のボランティアが入れるようになり、各地から大勢のボランティアが来て奉仕しています。

 わたしたちシスターズボランティアは、毎朝5時に起床し、教会で黙想、祈りの後、少し離れたベースに急いで行って朝食の準備。ごミサがあるのは、神父様がボランティアとして来られた時のみで、この週は2回ミサに与ることができました。毎日、ボランティアが入れ替わるので、日によって9食から25食の朝食と夕食を用意します。ボランティアの昼食は、各自が自分で作ったおにぎりだけなので、寒い海辺で作業をして帰ってくるボランティアたちの健康管理にも気をつけながらメニューを考え、あったかい夕食を準備。

 7時40分、ボランティアを送り出したあとはベースの片付けや掃除、食材の調達と料理、その間にも新たに到着する人や帰る人を、笑顔で送り迎えることも大事な日課でした。夕食の片付けの後は、沈黙の祈りと、各自がその日に体験したことや感じたことを分かち合う恵みのときでした。

 ボランティアの皆さんの感想や分かち合いの一部をご紹介いたします。

重い定置網を広げる 定置網の綱を切る
重い定置網を広げる 定置網の綱を切る

漁業支援を体験したボランティア
瓦礫の撤去・仕分けをしたボランティア

 早朝3時から漁を手伝ったボランティアたちが持ち帰った日の夕食は、大きな鮭とめったに獲れない黒ソイという白身の魚料理。シスター野浜は魚をさばくベテランなので、大きな魚も見る見るうちに、刺身、吸い物、煮物に変身!元気な若者たちの食欲も弾みました。「ごはん、味噌汁がおいしい!」「現場からお腹を空かせて帰って、夕食がとってもおいしいので感謝している」などの声にわたしたちも感謝、感謝。

 わたしたちも、交代で一日、漁業支援の定置網修理のボランティアを体験することができました。
 壊れた船や瓦礫、家の土台が残り、冷たい風が吹きつける海辺で、南三陸の漁業の復興を祈りながら、はじめて触る重い定置網の太い綱を切る作業は、貴重な体験でした。

 ボランティアは、予定の日が終われば、自分の生活や仕事に帰っていきますが、被災地の人々はその地で復興を信じ、希望をもって歩み続けておられます。被災地の方々と共に歩んでおられる米川ベースのスタッフやボランティアの方々のご奉仕が復興への道の確かな光となりますように、神様の豊かな祝福をお祈りしています。