聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



信仰年に、わたしたちはパウロの精神をどう生きるか−拒絶された「パウロの信仰」− T

聖パウロ修道会 鈴木信一神父

聖パウロ

 パウロと信仰、このテーマをいただいてわたしはとても感謝しています。わたしたちの信仰を見つめ直すよい機会をいただいたからです。
 「あなたは何を信じているのですか?」と訊かれたら、あなたは何とお答えになりますか?
 あなたの中には何が浮かびますか?

 信じる行為の対象は、大きく二つに分けられます。一つは教えです。「イエス様の教えを信じています。」「教会の教えを信じています。」これが一つの答えです。もう一つは、「わたしはイエス様を信じます。」という、事がらではなく人格に対する信仰です。信仰の対象はこの二つです。どちらも大切です。

 いちばんなくてはならないのはイエス様への思いです。これを大切にしましょう。教えはよく理解できなくても、イエス様への思いをもつことはできます。イエス様への思いが深まれば、イエス様の教えも大切になってきます。わたしたちのイエス様への思い、神様への思いをふり返ってみましょう。これが信仰年の第一のポイントです。

 この信仰年の目標の一つは、第二バチカン公会議をしっかりと受け止め直すことですが、これは何を意味していると思われますか? これは、教会の二千年の歴史の中にはさまざまな「信仰の型」があるということを意味しています。信じる者はその折々にいろいろな信仰の型を作りだしてきました。現代の教会が目指す信仰の型は、「第二バチカン公会議型」です。この型をもっともっと自分のものにするために、信仰年が定められています。

 「信仰の型」についてもう少しお話ししましょう。最新の信仰の型は、50年前に作られた「第二バチカン公会議型」ですが、その前にあった型は、「トリエント公会議型」です。今からおよそ550年前に作られたものです。 (続く)