聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



信仰年に、わたしたちはパウロの精神をどう生きるか −拒絶された「パウロの信仰」−U

聖パウロ修道会 鈴木信一神父

聖ペトロ大聖堂

 前回では、教会の二千年の歴史の中にはさまざまな「信仰の型」があるということ、最新の信仰の型は50年前に作られた「第二バチカン公会議型」で、その前にあったのは、およそ550年前に作られた「トリエント公会議型」であったということをお話ししました。

 トリエント公会議の前には「二ケア・コンスタンチノープル型」という信仰の型がありました。いろいろな信仰の型があるのは、それぞれの時代が、その時代に合った型を求めたからです。神学論争があったり、教会が分裂したりすると型が作られました。

 それぞれの信仰の型には、固有の特徴があります。「二ケア・コンスタンチノープル型」はきわめて理性的・ギリシア的です。「トリエント公会議型」は、プロテスタントという信仰の型が生まれたのに対抗して、カトリックの信仰がどういうものであるかをはっきりと打ち出すために作られたものです。わたしたちになじみのある「公教要理」や、ミサの形も、小教区制度も、実にいろいろなものがトリエント公会議に由来します。

 1960年代になって、また新しい型を作る必要が出てきました。その結果生み出されたのが、今から50年前に作られた「第二バチカン公会議型」です。
この新しい型に基づいて、さまざまな改革が行われました。ミサは対面式となり、信徒と司祭が祭壇を囲むように祭壇の位置が定められました。信徒と祭壇の間にあった柵は取り払われ、ご聖体の受け方も口から手に変わり、ミサもラテン語から日本語になりました。

 ミサの中で朗読される聖書の箇所も、ずいぶん変わりました。トリエント公会議型は一年サイクルの聖書朗読システムを採用していましたが、今は三年サイクルです。
トリエント公会議型では、信徒の使徒職なんてあり得ませんでした。「神父様、私も宣教活動をします」と言うなら、「信徒がするものではない。福音宣教は司祭の務めです」と言われたものです。これが「トリエント公会議型」でした。

 今わたしたちが身につけたいのは、「第二バチカン公会議型」の信仰です。 (続く)