聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



信仰年に、わたしたちはパウロの精神をどう生きるか −拒絶された「パウロの信仰」−Z

聖パウロ修道会 鈴木信一神父

聖パウロ

 大反対を受けながらも、パウロは新しい信仰を生み出し、それが今日まで伝えられました。わたしたちが受け継いでいる信仰の型は、パウロによって生み出されたものです。

 パウロはより効果的な福音宣教をめざして新しい信仰の型を生み出しましたが、福音宣教に対するパウロのこうした創造的な精神を現代において受け継ごうとしているのがパウロ家族です。パウロ家族のカリスマである、「福音のためにより効果的な手段を果敢に取り入れる」という精神は、パウロの宣教活動に始まるものです。

 この精神を「常に持ち続ける」ことは簡単ではありません。技術革新が不断に行われ、「より効果的な手段」は常に生まれ続けます。社会の変化に伴って人びとのニードが変化する中で、現代の人びとにアピールする信仰の型を生み出すことは不可能に近いことです。

 しかし不可能と思われることを信じたのがアブラハムであり、アブラハムの信仰を受け継いだのがパウロでした。わたしたちもパウロの信仰を受け継いでいるのです。果敢に挑戦した先人たちの信仰を受け継いだ者として、わたしたちも主に委ねられたパウロ的カリスマに忠実に歩みたいと願っています。

 わたしたちがどのように歩むべきかについて、パウロは「愛の実践を伴う信仰こそが大切である」と言っています。信仰年を生きるわたしたちは、パウロがどれほど信仰にこだわり、その時代に合った信仰の「型」を生み出していったかを、ご一緒に考えてきました。

 わたしたちもいろいろな挑戦を受けていますが、その中にあって、信仰によってキリストに結ばれていることを信じています。信仰の実りとしての愛がわたしたちの中で実ることを願いながら、この話を閉じたいと思います。