聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



信仰年をどう生きるか −使徒の女王マリア−T

聖パウロ修道会 鈴木信一神父

使徒の女王

 今月は、わたしたちの特別な信心である「使徒の女王マリア」について考えてみましょう。
 使徒の女王マリアのご像は、イエスを人びとに差し出しているのが特徴です。

 イコンのマリアの原点は、イエスを膝の上に抱いている、座ったマリアです。この起源は、エフェゾ公会議で「マリアは神の母である」と宣言されたことにあります。「神の母であるがゆえに、王座に座っている」、これが出発点で、ご像が最初に作られたのはヨーロッパの教会においてでした。

 これに対して、アルべリオーネ神父はマリア像に新しさを求めました。マリアは世界中の人びとにイエスを与えようとしているという理解から、イエスをできるだけ差し出しているマリア像を作りました。これが使徒の女王マリア像の原点です。

 ところで、わたしたちが行う仕事が使徒職と呼ばれるのは、わたしたちの仕事が、「イエスを人びとに与える」という使徒の働きの現代版だからです。この意味で、わたしたちの使徒職の原型は、使徒の女王マリアのご像にあります。
イエスをできるだけこの社会に与えようとしているマリアこそ、わたしたちの使徒職の原点なのです。

 マリアをもっとわかりたいと思われるなら、マリアの特性である「母性」に注目することです。みことばを宿し、みことばを産むマリアの母性です。
 イエスを宿すとは、みことばを宿すこと、つまり、イエスと共に歩むということです。イエスを出産する、これはイエスを世に与える宣教活動です。

 わたしたちの使徒職は、イエスをこの世界に伝え、与える活動です。知性・意志・心を思いっきり使って行いたいものです。イエスを伝えることこそ、わたしたちの一番の使命なのです。 (続く)