聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



創立100周年に向けて 「パウロ家族の未来に目を向ける」V

聖パウロ修道会 澤田豊成神父

サンピエトロ大聖堂でのアルベリオーネ神父列福式

 話は少しそれますが、信仰年は第二バチカン公会議開始から50周年ということで祝われ、その中で第二バチカン公会議の公文書を読み直そうという動きが盛んになって、公文書の改訂訳も出されました。

 日本語では、この公文書は本来の書名で呼ばれることなく、文書の肩書、カテゴリーを表す表現で呼ばれます。例えば、四つの憲章は『典礼憲章』『教会憲章』『啓示憲章』『現代世界憲章』と訳されるわけですが、これは書名ではありません。
 例えば、『現代世界憲章』の場合、ラテン語では『喜びと希望』というしっかりとした書名があるのです。『教会憲章』も肩書であって、書名は『諸国民の光』です。

 それまで教会は、社会とは独立した、自分たちの権限を持つ「完全な社会」であるという自己定義、自己主張をしていました。しかし、教会は気づいたのです。教会の存在意味は、自分たちのためではなく人々のため、社会のためにあるのだ、と。
 それで、教会を定義する文書の書名を、『世の光』『諸国民の光』としたのです。公文書の書名には、その文書が伝えようとするメッセージが凝縮され、深い意味が込められているのです。

 これと同じように、パウロ家族が提示している3年間の歩みに関しても、それぞれの年の「テーマ」には深い意味が隠されているはずです。説明の中には十分に記されていないとしても、それを読み取り、感じ取り、深めていく努力がわたしたちに求められています。

 パウロ家族という神秘を「観想し」(一年目)、「生き」(二年目)、さらには「祝い、告げ知らせる」(三年目)とはどのような意味なのかを探っていくのです。
 さて、三年目の歩みは、具体的には三つの創立者の著作と結びつけられています。 (続く)