聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



創立100周年に向けて 「パウロ家族の未来に目を向ける」X

聖パウロ修道会 澤田豊成神父

アルベリオーネ神父

 1912年に書かれた『司牧神学ノート』とか『司牧神学メモ』と訳される書物、これは、司牧をしていく教区の神父様たちに対して、司牧とはこういうもので、司牧をするためにはこういう点に気をつけなければならない、ということを記した書物です。
 パウロ家族が産声を上げたのは1914 年ですから、そこからさかのぼること2年、頭の中で考えて温めていた時間も考えると、パウロ家族はまだ生まれていないわけですが、まさに創立の時期とほぼ一致する時期に書かれました。

 もう一つが、よく取り上げられるわりにはあまり読まれない書物で、日本語にも訳されていません。『司祭的熱誠に参与する女性』というタイトルで、1915年、聖パウロ修道会が創立された翌年に発行されました。聖パウロ女子修道会創立の年です。
 女性の役割、特に教会の中での女性の役割について創立者が書き記した書物です。これも直接パウロ家族に向けられてはいません。

 もう一つは、1933年の『印刷使徒職』という書物です。今でいうところの「出版」は、当時のイタリア語では、「印刷」という語で表現することが多かったのです。編集することよりも、機械を使って大量に印刷することの威力にみんなが驚かされたため、この単語が出版全体を表すのに使われました。

 時代が進んでいくにつれて、この書物は改訂され、最終的には『出版使徒職』というタイトルで発行されました。この書物は、パウロ家族に向けて書かれたものであり、パウロ家族のメンバーがその使命を果たしていくうえで、出版使徒職とはどのようなもので、なぜ重要なのかということを、創立者自身が書き記したものですが、創立者の眼差しはけっしてパウロ家族だけにとどまっていたのではありません。全教会、全世界の人々に、出版使徒職の欠かすことのできない重要性を知ってもらおうと記したものです。 (続く)