聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



創立100周年に向けて 「パウロ家族の未来に目を向ける」Y

聖パウロ修道会 澤田豊成神父

祭具

 パウロ家族の未来に目を向け、これをさらに成長させていこうと考えるとき、わたしたちは何をすればよいのでしょうか? わたしたちが教会の中で未来に目を向けるとき、しなければならないことは少なくとも二つあります。二重の歩みが必要とされるのです。

 一つは、変わりゆく時代の中にあって、どのようにわたしたちは働き、歩み続けてゆくのか、という点です。パウロ家族に当てはめると、第二バチカン公会議以後だけをみても、出版からコミュニケーションメディアに至るまでの技術の進歩とその普及はめざましいものがあります。

 創立者が生きていたころの用語では、言い表すこと、考えることは不可能な状況が出現しているのです。師イエズス修道女会が行う司祭職・典礼の奉仕という点でも、第二バチカン公会議以後、典礼は大きく変わりました。形だけとってみても激変しました。司牧の現場も変わりました。召命に対するわたしたちの見方も変わりました。司祭、修道者はワンランク上の霊性を生きる人たちであり、特別な召命であるという視点から、すべてのキリスト者が例外なく神から聖性へと招かれたのであって、それぞれに固有の召命を見つめていかなければならないということが言われるようになりました。

 このように、パウロ家族がかかわっていく具体的な状況、使徒職を取り巻く環境は変わってきました。システムが変わってきた、ものが変わってきた、手段が変わってきた、ということは最も重要なことではありません。それよりも大切なことは、これらのことが変わることによってわたしたちの考え方、ものの見方、生活の仕方、人間一人ひとりの、社会の生き方、営みが変化してきたということです。

 福音をのべ伝えるために、わたしたちは当然、この時代に生きている者としてふさわしい歩みをしていく必要があるわけです。わたしたちが応え、奉仕するように招かれているのは、今の時代の人びとに対してだからです。 (続く)