聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



創立100周年に向けて 「パウロ家族の未来に目を向ける」Z

聖パウロ修道会 澤田豊成神父

アルベリオーネ神学生が光を受けた聖櫃

 創立者は、1900年と1901年の、世紀を分ける夜の体験をとおして、これから来る新しい世紀の教会と人びとのために何かをする準備をしなければならないと、神から招かれているのを強く感じ、そこからパウロ家族が生れてきました。
 これはパウロ家族にとどまらないのですが、パウロ家族はなおのこと、未来に目を向けていくためには、移りゆく社会とその中に生きる人びとに目を向けなければなりません。わたしたちはこの中で神から委ねられた使命を果たすことになるからです。

 創立者は確かにキリストを中心に置きました。しかし、雲の上の方として置いたわけではなく、実際に現実にこの社会の中にキリストが生きておられ、すべてがイエス・キリストに結びつけられ、すべてが師キリストの弟子となっていくという社会をみつめ、そのためにパウロ家族を創立し、育てていきました。
 ですから、わたしたちはこの時代、ないしはこれから来る時代や人々や社会を、道・真理・いのちである師イエス・キリストに全面的に結びつけていく努力を惜しんではならないのです。そのため、わたしたちには社会や人びとに対するアンテナを張りめぐらしていく必要があります。

 とはいえ、未来に向かって歩んでいくためには、もっと根本的なことがあります。それは、わたしたちの本来の存在意味を深めていくということです。しかし、この中核となる「存在意味」は、この社会、人びとと切り離されて存在しているわけではなく、まさにわたしたちの現実の中で生まれ、形をとっていくために、現実から切り離すことはできないのです。
 ここで、教会が「インカルチュレーション」という言葉を使った困難な取り組み−そう、今も成功したという実感が持てないでいる歩み―が必要となります。 (続く)