聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



パウロの娘たち―その起源と歴史的発展―

聖パウロ女子修道会 シスター三嶋邇子

6.神との契約

聖体

 1919年 極貧の生活を送っていた初期のパウロ会員と女子のグループにアルベリオーネ神父は神との契約を結ぶように勧めました。彼らが神の栄光だけを求めるならば、主は勉学、使徒職、健康、聖性について、彼らに欠けている分を与え、それだけでなく、4倍、5倍、10倍にもふやしてくださるでしょう。

 アルベリオーネ神父のこの神への信頼をどのように少年たちに伝え導いていったかを、聖パウロ修道会最初の副総長だったティモティオ・ジャッカルド神父は日記にこう書いています。

アルベリオーネ神父さまは、ご自分がすでになさった『主』との契約を結ぶようにと、わたしたち会員に勧めました。良書出版の若者たちは勉強ばかりしてはおれず、仕事もしなければなりません。それでも出版の使徒になるには、一般の司祭よりも多くのことを習得しなければなりません。それでわたしはあなた方に『主』と一つの契約、つまり1時間で4時間分を修得するという契約を結びなさいと勧めます。
(……)第一には勉強することであり、第二は勉強してから神に信頼することです。上知は神から来ます。仕事を上手に修得するにも、目指す学習についても、特に聖性について、神さまを当てにしなさい。神さまはわたしたちの努力をそれぞれ10倍にしてくださるでしょう。

 この契約をもっと目に見えるものとするために、創立者とジャッカルド神父は、マタイ福音書のことばを使い、約束手形の形式をとってそれに書名しました。まず「神の国と神の義を求める(6.33)義務を負い、「他のいっさいは、これに加えて与えられる」とイエス・キリスト、御父、聖霊の三位一体が約束してくださいます。アルベリオーネ神父の約束したこの契約に基づいて、テレザ・メルロもこの契約をしたことでしょう。

 この契約は1922年に祈祷書の初版に入れられ、その後何回か改訂されて「パウロ家族の契約」として会員の祈りとなっています(『パウロ家族の祈り』249ページ参照)。 (続く)