聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



日本管区創立史―本部・支部修道院の始め―

聖パウロ女子修道会 シスター三嶋邇子

8.神戸書院開設史(1956年9月26日)

神戸書院

 神戸修道院は、日本管区創立史における成長期に開設されました。1951年12月に大阪に書院が開かれた時から、神戸にも書院を開きたいという希望がありました。神戸は大阪教区に属しているとはいえ、人口も多く、教会も集中しており、中国・四国・九州、さらに外国とをつなぐ重要な都市でもあったので、教区長はじめ、教区の司祭たちもここに書院が開かれることを望んでいました。経済的には困難でしたが、祈りのうちに時を待っていました。

 1955年、創立者とプリマ・マエストラの3回目の来日の折りに、神戸を訪問し、港に近い場所で「この周辺で土地を探しなさい。必ず見つかります」との創立者の勧めの言葉に従って問い合わせてみると、神戸市役所前の小さな木造二階建ての店が一軒、売りに出ていました。

 1955年9月にこの家屋を購入し、大阪修道院所属の書院としての準備が始まりました。そして1956年9月26日、当時の大阪教区長であった田口芳五郎司教(1969年大司教、1973年枢機卿)の司式で、聖パウロ書院の祝別式が行われました。

 1962年9月に神戸の大丸デパートにセントポールコーナーが開設されたのを機に、大阪から独立して神戸修道院が発足しました。しかしセントポールコーナーは1973年に閉鎖されました。
1964年、大阪修道院は阿倍野から園田に新築移転し、これにより、神戸修道院は園田から交通の便もよく、通うことができるので、1965年1月に再び大阪支部に併合されました。

 1995年1月17日、阪神淡路大震災が発生し、震源に近い神戸市街地の被害は甚大で、神戸修道院も建物は破壊されなかったものの、そのままでは使用することができませんでした。大震災に見舞われた大阪教区では、「教区 新生計画」を発表し、21世紀に向けた刷新された教会づくりを呼びかけました。
 神戸修道院もこうした中で、今後の歩みが検討され、教区の援助と好意でカトリック中央教会近くに移転し、現在は、関西地区での宣教のあり方を考えながら、職員とともに書院St.Paul Kobeでの使徒職に励んでいます。(続く)