聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



聖パウロと創立者U

ヤコブ・アルベリオーネの召命と使命(2)

聖パウロ女子修道会 シスターベルナルダ・カダヴィ

アルベリオーネ神父と最初の少年たち

 キリストは、パウロの心を燃やしたあの炎を創立者の心に灯したのです。自分と一つになってくださるキリストへの情熱、同時にキリストを告げる義務を感じさせる、人びとへの情熱です。彼は、科学や技術の進歩がもたらすさまざまな発見に目を向け、関心を持っていきます。というのも、ほんとうに人類が真理を見いだすために働く義務が自分にはあると、いきいきと感じたからです。一体この人類はどこに向かって歩んでいるのか、何を目的としているのか、人類は救われるのだろうか、それとも滅びに向かっているのだろうか――。ここから、あらゆる手段を使ってキリストを告げ知らせる必要を強く感じたのです。

 このように、パウロとアルベリオーネ神父の二つの体験がいかに調和し、結びついているかがおわかりでしょう。ひとことで言うなら、主に愛されていると感じたこと、この主との出会いが自分の心に大きな炎を燃やしたということです。この炎はキリストへの愛と人類への愛の二つの炎です。特に、人類にキリストをもたらし、人びとがキリストのうちに人生の豊かな意味を見いだすために働く義務を負っていると感じた、人類への愛の炎です。

 創立者はパウロの手紙の勉強をとおしてパウロと出会い、パウロと自分自身が調和している、結びついている、ぴったり合っていると感じていました。神への愛、人びとへの情熱、彼はまさに自分が感じていることをパウロの中に読み取っていったのです。こうしてパウロを、自分が果たすよう招かれている聖化と使徒職の模範と捉えていきます。ここからパウロとアルベリオーネ神父のかかわりのすばらしい歴史が始まっていきます。

 創立者は、神への愛と人びとへの情熱という二つの炎を人生の中で果たしていくモデル、体現する聖人を探していましたから、パウロの中に聖性と使徒職を見いだした時から、パウロは創立者にとってもパウロ家族にとっても模範となっていくのです。そして彼はさまざまな体験をとおしてパウロの現存をいきいきと感じていくのです。