聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



日本管区創立史―本部・支部修道院の始め―

聖パウロ女子修道会 シスター三嶋邇子

15.平塚修道院設立(1987年10月4日)

平塚修道院

 東京修道院では、1976年、東京本部に宣教センターが組織され、人員の増加と機構が複雑化してきました。東京修道院は大修道院となり、1978年には、管区本部修道院が東京修道院から独立しました。それでも院長の任務が多く過重であると同時に、諸責任者の権限・関係を明確化する必要があり、その歩みのなかで、東京・横浜地区の使徒職を担当する修道院を分割したらよいとの提案が出されていました。

 1984年、東京分割の識別を東京共同体全体で行い、その結果、第一歩として横浜教区に支部修道院を開設することを決定しました。最初に意図したのは使徒職共同体でしたが、土地探しが始まり、現在の平塚市龍城ケ丘に修道院開設が決まった時点では、修道院のコンセプトを黙想・療養・高齢者をも考慮した家にするということで建築が始まり、設備が整えられました。

 1987年10月4日、横浜教区長浜尾文郎司教司式のもとに平塚修道院の落成式が行われ、横浜地区の訪問宣教とコーナーの宣教活動、会員の黙想会・研修会などを行いながら新しい歩みを始めました。当時、横浜教区には85の小教区、59の幼稚園、それに各種学校も含めて50のカトリック学校があり、バザーや展示即売の要望も多く、静岡方面にもでかけるなど、横浜地区の宣教が活発に行われました。また、協力者の集いも組織的に始められ、「協力者通信」が年4回発行され、希望する支部にも送付され、約2000部が毎回印刷されていました。また、「読書会」、「講演会」などの企画、「心の旅」、「静修」などの集いが行われ、「心の旅」は20回(約200人)以上のグループが終了し、他のグループが現在も継続しています。

 1993年には対外的な理由から、東京宣教センターの一部が平塚に移され、1996年基幹システムが設置され、“流通センター”としての機能を担うようになりました。その後2011年にセンター関係の業務は東京に移り、2013年には建物も総改築され、高齢者の共同体として、祈りの使徒職を行っています。

 姉妹たちは高齢や病気のために体の不自由さを体験する日常の中で、パオリーナとしての生涯を感謝のうちにまとめ上げる最後の旅を管区のパイオニアとして生きています。(終わり)