聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



日本管区創立史―本部・支部修道院の始め―

聖パウロ女子修道会 シスター三嶋邇子

14.札幌修道院設立(1968年4月25日)

札幌修道院

 札幌修道院の土台を作ったのは家庭宣教の姉妹たちです。1952年釧路教会のダミアノ神父の招聘により、初めて北海道の地を踏み、釧路と帯広の家庭宣教を行いました。派遣されたのは、来日して日も浅いSr. リディア、Sr.エンリカ、Sr.ローザマリア、Sr.グラツィアの4人です。彼女たちはことばもまだ不十分なうえに、狭い不便な部屋に宿泊し、慣れない生活をしながら、みことばの種をまいていきました。その後も毎年出張宣教が続き、1967年の夏は函館の宣教で、トラピスチンやメリノールの修道院に宿泊して家庭宣教ができるようになるなど、支部設立の道が開かれました。

 札幌教区の若い司祭たちは、女子パウロ会のデパートの宣教に注目し、ぜひ札幌に招いてほしいと富沢司教を説得し、支部設立を依頼してきました。夏場だけ家庭宣教に来るシスターたちしか知らない他の司祭たちの反対や光明社との関係、信徒の少ない教区で生活していけるかという経済的困難などの問題がありましたが、1968年藤学園学長のシスターの計らいで丸井デパートにコーナー開設の準備が始まり、当時来日中の総長Sr.イグナチア・バッラの決定により、支部修道院が誕生しました。

 最初の家は札幌市北二十三条の小さな借家でしたが、その後北三十九条に移り、五番館デパートの宣教が可能となりました。1974年頃から、市の道路計画のため、北三十九条は立ち退き問題に直面しましたが、1979年に北二十六条東五丁目の土地を購入し、同年11月に家が完成し、ここから北海道の隅々まで宣教に出かけました。五番館デパートのコーナーは人々と出会う宣教の場として二十年余にわたって務めてきましたが、1990年4月に閉じることになり、1988年から始まった夏の期間の函館トラピスチンでの観光客相手のもストラがそれに代わる宣教の場となりました。

 修道会の支部修道院の変遷に伴い、札幌支部は十年以上の識別の歩みを経て、2009年に閉じることになりました。
 その後はDMを通して、また協力者の手を通して宣教が続けられています。札幌共同体から入会したSr.横山姉妹、Sr.福岡はすでに天国に召され、Sr.鈴木は療養中で祈りと日々の奉仕に務めています。 (続く)