聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



聖パウロと創立者

聖パウロ女子修道会 シスターベルナルダ・カダヴィ

パウロの生涯(2)

聖パウロ

 パウロはキリストの愛の深さを味わい、十字架上でこれほどの死を受けられたキリストを感じ取るとともに、この死がまさに創造的な力を持っているということ、すべてを変えていく力、すべてを創り出していく力を持っているということを感じ取りました。というのも、パウロは自分がキリストによって変えられたと感じたからです。

 彼は自分の人生の中にイエス・キリストの十字架の死の実りを感じ取っただけでなく、その死に現わされたキリストの愛がどれほどすべてを生み出し創り出す力を持っているかということ、しかもそれが自分にとってだけでなく、一人ひとりの人にとって力をもっているのだということを感じ取っていくのです。だからこそ、あれほどの熱意、すべての人にこの体験このすばらしい力を伝えていこうとする熱意が生まれたのです。自分が実際に体験したように、すべての人がこの愛や力、自由を勝ち取ることができるためです。

 神はこのようにパウロの心に大きな愛の炎を燃やしました。それは二重の炎です。一つはキリストへ向かう炎、もう一つはすべての人に向かう炎です。それというのも、すべての人がキリストと出会うことによって、速く自分の抱えている人生のさまざまな問題や自由への問い、真理への問いの答えを得なければならないと感じていたからです。ですからそれ以降パウロはもはや留まることはありませんでした。

 あらゆる文化、人間が抱えているあらゆる問題に自分をあてはめて、常に前に向かって進んでいきました。すぐにでも人がキリストに出会い、キリストに救っていただき、キリストの内に救いの答えを見いだす必要を感じていたからです。そして自分が持ちうるあらゆる手段をこのために使っていきます。同時にあらゆる人びとを自分の使命に巻き込みながら、信仰の共同体を形作っていきます。そんな中で反対者もたくさんいて、さまざまな迫害に遭いますが、何ものも彼を止めることはできませんでした。