聖パウロ女子修道会 協力者会 −ともに福音を宣教するために−



聖パウロと創立者U

ヤコブ・アルベリオーネの召命と使命(3)

聖パウロ女子修道会 シスターベルナルダ・カダヴィ

聖パウロ

 創立者は、自分自身の個人的な体験を語るのはあまり好みませんでしたが、いくつかの言葉の中にそれが垣間見られます。たとえば「パウロは修道会の真の創立者です。彼はこの家族のために身体面でも霊的面でも力を尽くしてくれました。今それを考えると、どうしてかわからないし、説明することなどとてもできません」と言っています。

 アルベリオーネ神父は、重篤な病から癒される体験をしました。瀕死の状態にあったある日、突然、もう薬も医者も要らないと宣言し、実際その後、通常の生活を続けたのです。
 しばらくして創立者自身が「この病気の治癒は聖パウロの取り次ぎによるものです」と言っています。

 これは一つの例です。彼はこれ以外にもさまざまな体験をしたからこそ、「パウロ家族のほんとうの創立者はパウロである。パウロ自身がこのパウロ家族を望んだのである」と確信するに至ったのです。わたしたちみながパウロの精神に生かされるためです。

 わたしは創立者に会う機会に恵まれましたが、よく覚えているのは、彼が力をこめて「自分は創立者ではない」と言っていたことです。彼は自分のことを父親とか創立者と呼ばれることを望みませんでした。パウロこそが真の父親、創立者、モデルであると確信していたからです。

 だからこう言うことができたのです。
 「聖パウロがこのパウロ家族をたてた創立者である。わたしたちが彼を選んだのではない。彼がわたしたちを選んだのである。わたしたちを選んだだけではなく、わたしたちを生んだのである。だから会員はみな聖パウロを父、模範、創立者と考えなければならない。ほんとうにそうなのだから。彼によってパウロ家族は生まれ、彼によって養われて育ち、彼から精神を汲んだのである。」